機器を置いただけでは糞尿被害は止まらない。ネコは極めて学習能力が高い警戒心の強い動物だ。一定の単一音波を出し続ける安価な装置は、数日経つと「不快だが危険はない」と見抜かれてしまう。慣れを防ぐ鍵は、18kHzから25kHzの間でランダムに周波数を変動させる可変機能の活用にある。
設置位置のミリ単位のズレも命取りになる。侵入経路の正面ではなく、排泄場所に直接向けて設置するケースが後を絶たないが、これは悪手だ。猫は排泄の直前、周囲を慎重に見回して安全を確認する。その警戒ポイントへ向けて、地上15〜20センチの高さから斜め下へセンサーを照射するのが鉄則となる。角度が上を向きすぎれば猫の背中を素通りし、低すぎれば地面の雑草の揺れで誤作動を繰り返す。侵入ルートの角や狭い通路に焦電型赤外線センサーの死角を作らない配置こそが、完全防除への最短ルートだ。