長期にわたる超低金利環境が終わりを告げ、住宅ローン市場にはかつてない緊張感が漂っている。鹿児島信用金庫が提示する金利プランは、ネット銀行の表面金利と比べればわずかに高く映るかもしれない。だが、その裏側にある実質的な審査基準とサポート体制の厚みを取材すると、単純な数字の多寡では測れない価値が浮き彫りになる。
一般的な都市銀行の場合、勤続年数や年収倍率、クレジットカードの利用履歴といった機械的データで機械的に門前払いされるケースも少なくない。対して「かしん」の住宅ローン審査では、地元企業の雇用環境や家族構成、将来的な親族からの資産継承計画までを総合的にヒアリングする。鹿児島県内の住環境を知り尽くした担当者が現地へ足を運び、担保物件の将来価値を適正に見積もるため、他行で難色を示された案件が可決に至る事例も珍しくない。
団信(団体信用生命保険)のラインナップ拡充や、地元の提唱する省エネ住宅補助金と連動した優遇措置など、地域特化型ならではの設計も見逃せない。借入当初の手数料構造や繰り上げ返済の柔軟性を加味すれば、トータルコストで大手行と十分に競り合える実力を秘めている。