葉山から秋谷へと続く風光明媚な海岸ルートにおいて、南葉亭の存在感は際立っています。多くのオーシャンビューレストランが海沿いのロードサイドに居並ぶ中、同店は小高い丘の中腹に位置しています。この高低差こそが、相模湾の水平線と富士山、そして伊豆半島までをダイナミックに見渡せるパノラマビューを生み出す決定的なファクターとなっています。
景観の美しさだけで終わらないのが南葉亭の真髄です。看板料理であるスープカレーは、北海道の本格スタイルをベースにしつつも、地元・三浦半島で採れる色鮮やかな朝獲れ野菜を惜しみなく使用。じっくり煮込まれたチキンや豚角煮の動物系ブイヨンに、独自配合のスパイス、そして素揚げされた野菜本来の力強い甘みが重なり合い、重層的な旨味のスープが完成します。「観光地価格のカフェ飯」とは一線を画す、専門料理店としての圧倒的なクオリティが、食通たちの胃袋を掴んで離しません。