杉尾氏の真骨頂が発揮されるのが、テレビ中継が入る予算委員会の追及です。その質問スタイルには、長年のメディア生活で培われた緻密なプロデュース能力が色濃く反映されています。
国会質問に臨む際、杉尾氏は膨大な行政文書を精読し、担当省庁の官僚に対する事前ヒアリング(レクチャー)の段階から徹底した証拠固めを行います。答弁者が想定問答集の範囲内で逃げ切ろうとすると、すかさず過去の答弁記録との矛盾を示すフリップやパネルを提示し、逃げ道を塞いでいく手法が特徴的です。
とりわけ、政治資金問題、公文書管理の不透明さ、外交・安全保障をめぐる政策判断の妥当性など、国家の根幹に関わるテーマにおいてその追及は厳しさを極めます。質疑の経緯を振り返ると、官僚答弁の曖昧さを許さず、大臣自身の言葉による説明責任を執拗なまでに求める姿勢が一貫しており、これが国会審議の緊張感を高める要因となっています。