ネット上で『楽園追放』がお色気作品として語り継がれている最大の引き金は、主人公であるアンジェラ・バルザックの過激なマテリアルスーツデザインと、それを際立たせるカメラワークにあります。物語序盤から惜しげもなく披露されるヒップラインの強調や、タイトなスーツ越しに伝わる柔らかな肉体描写は、公開当時のアニメファンの度肝を抜きました。
当時、監督を務めた水島精二氏はインタビューや特番において、3DCGでありながら手描きアニメのような「温かみ」や「柔らかさ」、そして「フェティシズム」を徹底的に追求したと語っています。CG制作を担当したグラフィニカの技術陣も、アンジェラの胸の揺れや太ももの質感、腰のくびれといった造形美に一切の妥協を許さずモデリングを行いました。その結果、従来のフル3DCGアニメが抱えていた「硬さ」や「無機質さ」を完全に払拭し、生々しいまでの愛らしさと艶っぽさを画面に定着させることに成功したのです。
さらに、劇中でアンジェラが操縦する可変型機動外骨格「アーハン」のコクピット搭乗姿勢も、ファンの間で大きな話題を呼びました。前傾姿勢で搭乗するアングルは、身体のラインを極限まで強調する構図となっており、緊迫した戦闘シーンの中にも鮮烈な視覚的インパクトを残しました。