店内に足を踏み入れると、まず目を奪われるのが壁一面に据え付けられたステンレス製のディスペンサー群だ。専用コインやタッチ決済端末をかざし、お目当ての銘柄を選択する。静かな機械音とともに、冷えた澄んだ一滴がグラスへと注がれていく。この「自分で注ぐ」という直感的なアクトこそが、訪れる者の好奇心を刺激してやまない。
提供されるのは、広島が誇る名蔵「酔心」の手がける純米大吟醸から、蔵出し限定の生原酒、さらには季節の限定ラインナップまで多岐にわたる。温度管理が極めて難しいとされる微発泡酒や生酒も、最先端のガス置換式サーバーによって常に開栓直後のフレッシュな状態で保たれている。少量ずつ色々な銘柄を試せるアプローチは、日本酒ビギナーにとっても格好の入門窓口となっている。