楽曲の情感を決定づけているのが、櫻井翔によって自作されたRapパート(サクラップ)の存在だ。彼の書くラップ詞は、メロディパートが紡ぐ抽象的で情景的なイメージに対して、具体的でリアルな時間感覚を与える役割を果たしている。
櫻井翔の語り口は、過ぎ去った日々を単に懐かしむだけでなく、現在地から過去を穏やかに振り返る成熟した視点を感じさせる。ライミングの心地よさはもちろん、言葉の端々に忍ばせたたゆたうような季節感と抒情性が、楽曲全体に深い奥行きを与えており、彼の作詞センスが存分に発揮された逸品と言えるだろう。