今の時代、ストレートで大学に入り、大企業に就職することが唯一の正解ではないと誰もが気づき始めている。それでもなお、社会からの見えないプレッシャーは強い。四郎さんは、劇中で3浪(のちに4浪)という過酷な状況にありながらも、悲壮感に押しつぶされることなく日々を過ごしていた。
「4回も落ちたら普通は立ち直れない」。そう語る都内の現役大学生(20)は、浪人時代に四郎さんのエピソードを何度も見返したという。失敗を重ねてもなお、自分のペースで机に向かい続ける泥臭さ。それこそが、スマートさを求められがちな現代において、逆に新鮮で人間味あふれる魅力として映るのだ。