『くノ一忍法帖 蛍火』のバックボーンにあるのは、昭和のエンタメ小説界を席巻した奇才・山田風太郎の傑作小説『忍法双頭の鷲』です。
山田風太郎の「忍法帖シリーズ」といえば、エロティシズムとバイオレンス、そして人間の肉体を超越した奇想天外な術合戦が真骨頂。本作でもそのDNAは忠実に受け継がれており、敵忍者が繰り出す常軌を逸した秘術や、くノ一たちの命がけの肉体戦が見事に映像化されています。
一方で、テレビドラマ版では地上波・BSの放送コードに合わせつつ、エンターテインメント性を重視したアレンジが加えられました。原作が持つハードボイルドかつ妖艶なテイストを生かしつつ、1話完結形式(前後編構成)の痛快な潜入捜査劇へと昇華。松竹京都撮影所が誇る本格的な美術・照明・殺陣技術が惜しみなく投入され、チープさを一切感じさせない上質な時代劇アクションに仕上がっています。