同じ時代に横綱として土俵を牽引した元横綱・白鵬翔との関係性も、角界の未来を語る上で欠かせない要素だ。現役時代は数々の名勝負を繰り広げた二人は、土俵を降りて親方となった今も、互いの指導方針や部屋の運営に刺激を受け合う良きライバルであり続けている。
圧倒的なカリスマ性と情熱で弟子を牽引する白鵬に対し、鶴竜はどこまでも冷静沈着に理論と対話で力を引き出す。対照的なアプローチを見せる二人の若手親方が切磋琢磨する構図は、角界全体に心地よい競争原理をもたらしている。かつてしのぎを削った横綱たちが、今度は指導者として次世代のスター候補を育成し、大相撲をさらに高みへと引き上げようとしている姿はファンの胸を熱くさせる。