豊和工業の事業における最大の柱は、東京電力パワーグリッド株式会社向けの高圧電線地中埋設工事だ。
防災対策や都市景観の向上を目的に、日本全国で無電柱化(電柱類地中化)が進められている。だが、首都圏の地下にはガス管、水道管、下水道、通信ケーブルが網の目のように複雑に交差している。そこに数万ボルトクラスの高圧電線を安全に通す作業は、数センチの狂いも許されない精密土木の領域だ。重機操作の熟練度だけでなく、予期せぬ地中障害物に対応する瞬時の判断力が問われる。
村上圭は、この極めて専門性の高い現場において「ベテランの職人技」と「若手の柔軟性」を融合させた強固なチーム編成を構築した。職人の勘に頼り切りだった作業工程にデジタル技術やマニュアルの可視化を導入。品質を均一化し、クライアントからの強固な信頼を獲得し続けている。