ボックスに入った瞬間から勝負は始まっている。まず試したいのが、膝の上に「白いハンカチ」や「A4の白紙」を広げる技術だ。足元からの反射光が加わり、暗くなりがちな首元や目元をパッと明るく照らし出してくれる。
姿勢づくりも侮れない。背筋を伸ばすのは当然として、あごを軽く引き、少しだけ胸を張る。鏡を見る感覚で真っ直ぐ画面を見つめるのではなく、レンズの奥数センチを見据えるイメージを持つと、瞳に力強さとクリアな輝きが宿る。椅子の高さ調整も妥協してはならない。目線が画面の中央マークと水平に重なる位置へセットすることが、自然な表情を引き出す近道だ。
内部に配された照明は、絶妙な角度で顔全体を包み込む。だが、髪が顔に影を落としていては台無しだ。前髪は額が少し見える程度に整え、耳を出す。これだけで清潔感が際立ち、写りの良さは跳ね上がる。