メディア業界への就職・転職を志望する層にとって、キー局の年収水準と採用難易度は常に最大の関心事です。労働環境の健全化が進んだ現在も、キー局の給与水準は国内トップクラスを維持しています。
各社の有価証券報告書(持ち株会社ベース)の公表値を見ると、キー局の平均年間給与は30代前半で1,000万円を超え、30代後半〜40代では1,300万円〜1,600万円台に達します。フジ・メディア・ホールディングス、日本テレビホールディングス、TBSホールディングス、テレビ朝日ホールディングスはいずれも高水準で競り合っており、テレビ東京ホールディングスも1,100万〜1,300万円規模を維持しています。これらは一般企業と比較しても破格の待遇です。
一方で、キー局の就職難易度は最難関クラスに位置づけられます。各社とも総合職の採用数は年間数十名程度にとどまるのに対し、数千から1万人規模のエントリーが殺到するため、倍率は100倍〜300倍超に上ります。アナウンサー枠に至ってはさらに狭き門であり、千倍を超える競争率となることも珍しくありません。近年ではテレビ番組制作への熱意に加え、デジタルビジネスの構想力や海外事業を牽引できる語学力・ビジネスセンスを備えた人材の採用が強化されています。