宮廷のプロトコルから生まれたカーテシーは、パフォーミングアーツの世界にも不可欠な身体表現として息づいています。クラシックバレエにおいては、レッスン終了時や公演のカーテンコールで披露される「レベランス(Révérence / 敬礼)」がこれにあたります。
バレエのレベランスは、指導してくれた教師や伴奏者、そして客席の観客に対して心からの感謝と畏敬を伝える儀式です。腕の優雅なポジション(ポール・ド・ブラ)を伴い、指先から足先まで研ぎ澄まされたコントロールのもとで行われるレベランスは、それ自体が一つの芸術作品と言える完成度を誇ります。
また、フィギュアスケートの演技終了時にも、女性スケーターが氷上で華麗なスタンディング・カーテシーを披露する場面が定着しています。過酷な滑走を終えた直後、息を整えながらリンクの四方に向かって膝を折る姿は、ジャッジや観客へのリスペクトを示す象徴的なシーンとして世界中のファンを魅了し続けています。