Q1:帝のあごは作画ミス(作画崩壊)ではないのですか?
A1:作画ミスではありません。高畑勲監督と作画監督の田辺修氏が意図的に誇張して描いた演出です。平安絵巻の様式美を現代的にデフォルメしつつ、帝の傲慢さやかぐや姫が感じた圧迫感を表現するために緻密に設計されたフォルムです。
Q2:帝があごを突き出してかぐや姫を抱きしめるシーンの演出意図は?
A2:権力者の無自覚な暴力性とエゴイズムを象徴しています。かぐや姫の意思を無視して力づくで自分のものにしようとする帝の身勝手さを描くことで、かぐや姫が地上に絶望し月に助けを求める決定的な動機を生み出しています。
Q3:原作の『竹取物語』でも帝はあごが尖った嫌な人物として描かれているのですか?
A3:原作ではあごに関する描写はなく、むしろ和歌を通じてかぐや姫と心を通わせる理解者として好意的に描かれています。ジブリ版の帝は、現代の観客に対して物語のテーマである「生きることの痛みと自由」を問いかけるために独自のアレンジが加えられています。