現実の組織が衰退の一途をたどる一方で、大衆メディアにおける関心は逆の曲線をたどっている。現代の裏社会ジャーナリズムはネット配信へと主戦場を移し、YouTubeなどのプラットフォームでは分裂抗争の解説や元組員のインタビュー動画が莫大な再生数を記録している。
さらに、事件の裏側を描くドキュメンタリーや極道映画は、Netflixを筆頭とする大手動画配信サービスでも主要な人気カテゴリーに君臨する。リアルな抗争史が犯罪ドキュメンタリーとしてエンタメ化され、消費される現象は、表社会と裏社会の不気味な接点を示している。