郡山駅 (福島県)の西口を出て数分歩けば、香ばしい煙が夜風に乗って漂ってくる。このエリアの熱源となっているのが、地元住民が夜な夜な集うホルモン焼きの名店群だ。鮮度が命の内臓肉は、丁寧な下処理によって臭みが完全に消し去られ、驚くほど澄んだ旨味と心地よい歯ごたえだけが残されている。
コリコリとしたミノ、脂の甘みが爆発するシマチョウ、濃厚なレバー。これらを強火の炭火で一気に焼き上げ、ニンニクの効いた秘伝の味噌ダレに潜らせる。そこに合わせるのは、福島が全国に誇る銘酒の数々だ。芳醇旨口の地酒をぐいっと煽り、脂をすっきりと流し込む快感。カウンター越しに店主と言葉を交わしながら過ごすひとときは、この街の体温を直に感じる瞬間だ。