『絶対零度』シリーズにおける山内徹の役柄の変遷は、作品全体のダークなテーマ性と深くリンクしています。シーズンごとの立ち位置と心情の変化を追うことで、このキャラクターがいかに物語の軸として機能していたかが鮮明になります。
【シーズン3(2018年放送):疑念と監視からの出発】
かつての上司である桜木泉(上戸彩)の失踪事件を追う中で、山内はミハンチームへの配属を命じられます。表向きは捜査官でありながら、裏では「リーダー・井沢範人(沢村一樹)が暴走した際には射殺せよ」という特命を背負った監視役でした。法を遵守すべき警察官としての矜持と、違法捜査すれすれのミハンの現実との狭間で揺れ動く山内の苦悩は、視聴者が物語に没入するための感情のナビゲーターとなっていました。
【シーズン4(2026年放送):ミハンのリーダー代行としての覚悟】
シーズン4のあらすじでは、前作から数年が経過し、山内はミハンシステムの実用化に向けてチームを引っ張る主任格へと成長しています。井沢が抱える「一線を越えてしまうかもしれない狂気」を誰よりも理解し、自らの命を賭してでも井沢を人殺しにさせないという強烈な忠誠心と友情が描かれました。疑う側から支える側へ、そして井沢のストッパー役へと進化した山内の立ち姿は、人間的な深みと大人の色気を帯びていました。