1988年、日系アメリカ人の偉大なる芸術家イサム・ノグチはこの地に降り立った。彼が見たのは、見渡す限りの平地と積み上げられたごみの山。しかしノグチの目には、そこに未来の理想郷が映っていた。「全体をひとつの彫刻作品とする」。彼が掲げたこのコンセプトこそが、従来の公園造りを根底から覆すランドスケープ・デザインの金字塔となった。
ノグチは着工からわずか数ヶ月後、84歳でこの世を去る。だが、彼が遺した模型とスケッチは生き続けた。遺志を継いだスタッフや専門家たちが17年の歳月をかけて構想を現実のものへと仕上げた。土地の歴史を覆し、アートとして再生させた設計思想。それこそが、この地に秘められた最大の謎であり魅力なのだ。