旧安田の保険ビジネスを継承した明治安田生命保険相互会社と損害保険ジャパンもまた、劇的な変革期を迎えている。明治安田生命は、相互会社という形態を活かした中長期視点での契約者還元と、地域社会に密着した営業体制を磨き上げる。超高齢化社会を見据えた健康増進型保険や介護・認知症サポート分野への傾斜は、単なる保障の提供を超えた「生きるためのインフラ」への転換を物語る。
一方、損害保険ジャパンは激動の渦中にある。業界全体を揺るがした不祥事や不正請求問題を契機に、経営ガバナンスの抜本的刷新を余儀なくされた。旧安田火災海上保険の伝統を背負う同社は、モビリティ変革や気候変動リスクへの対応といった難題に直面しながら、失われた顧客の信頼を取り戻すべく新たなリスクマネジメント事業の構築を急ぐ。生命保険と損害保険、双方がそれぞれの立ち位置から「リスクを引き受ける力」の真価を問われている。