ジュンク堂書店難波店の閉店が報じられた当時から現在に至るまで、利用者が残したリアルな声には、単なる一書店の閉店にとどまらない「都市文化の喪失」に対する深い愛惜が滲み出ています。
【医療関係者・研究者の声】
「医学書や看護の専門書を直接手に取って見比べられる場所がミナミから消えたのは大打撃だった。天王寺のハルカス店も素晴らしいが、難波店のあの異常なまでの棚の深さは研究者にとっての避難所だった」
【建築・デザイン系クリエイターの声】
「建築コンペの資料集めや海外のデザイン誌を探すとき、真っ先に向かうのが難波店だった。ネットのレコメンドでは絶対に出会えない『未知の良書』との偶然の遭遇(セレンディピティ)は、1,400坪の空間だからこそ成立していた」
【地元住民・ビジネスパーソンの声】
「静かで落ち着いていて、カフェも併設されていて最高の空間だった。ただ、レジに並ぶ人の少なさを見るたびに『この広さで採算が取れているのだろうか』と不安だったのも本音。便利なネット通販を使いつつも、いざ無くなると失ったものの大きさを痛感する」
SNSやコミュニティ掲示板のログを検証すると、共通して語られているのは「目的外の本との出会いができる物理空間の尊さ」です。ネット書店のアルゴリズムでは再現できない、本棚の間を歩くことで得られるインスピレーションの場として、難波店は特別な価値を持っていたことが分かります。