「植物由来」「オーガニック」という響きは安心感を抱かせるが、医学的な安全性を担保するものではない。事実、肝機能障害の臨床報告において上位を占めるのは、こうした天然由来成分を掲げる製品群だ。
代表的な例がウコン(クルクミン)である。お酒対策や健康維持として親しまれてきたが、製品に含まれる鉄分の過剰摂取や成分自体の代謝負担により、潜在的な肝疾患を持つ人が急性肝障害を発症する事例が数多く報告されている。また、ダイエット目的で人気の緑茶抽出物(高濃度カテキン)や、ストレスケアとして話題のアシュワガンダなどのハーブ類も、肝毒性が指摘される常連成分だ。さらに、水に溶けにくく体内に蓄積しやすいビタミンAやビタミンEなどの脂溶性ビタミン、過剰な鉄分サプリも肝細胞を直接圧迫する要因となる。