鳩山安子氏は1922年(大正11年)9月11日、福岡県久留米市で誕生しました。父は、地下足袋の製造から身を起こし、のちに世界的大企業へと成長するブリヂストンを創業した石橋正二郎氏です。福岡の旧家にして日本有数の大財閥を築き上げた創業者の長女として、幼少期から何不自由のない環境で育ちました。
明治白百合学園を卒業後、1942年に元首相・鳩山一郎氏の長男である鳩山威一郎氏(のちの外務大臣)と結婚。この婚姻により、新興財閥である「石橋家」の圧倒的な経済力と、明治以来の政治名門である「鳩山家」の権威が融合することとなりました。安子氏は単なる名家の主婦にとどまらず、夫・威一郎氏の政治活動を資金面と社交面の両面から力強く支え、鳩山家における絶対的な精神的支柱としての地位を築いていきます。