日本競馬史における最大の転換点の一つは、2015年にクリストフ・ルメールとミルコ・デムーロの両名が難関の学科試験を突破し、JRA通年免許を取得した瞬間である。言葉の壁や文化の違いを乗り越えて日本の通年騎手となった彼らの存在は、従来の外国人騎手像を完全に塗り替えた。
とりわけルメールは、年間最多勝や最多賞金獲得タイトルを何度も獲得し、今や名実ともに日本競馬の顔として君臨している。一方のデムーロも、熱苦しいほどの勝負強さと勝負所での大胆なイン突きで数々のビッグタイトルを引き寄せてきた。彼らの成功体験は、海外の若手・中堅騎手たちにとっても「日本でキャリアの頂点を築く」という新たな選択肢を示す大きな道標となったのである。