あの日、多くのファンがテレビやデバイスの前で「まだか、まだか」と待ちわびていた。予定されていたゴングの時間は、興行全体の進行遅れによって大きくずれ込んだのだ。格闘技のビッグイベントでは珍しくない光景だが、この日は特別だった。
アメリカの放送時間枠、そして日本国内でのアクセス集中。すべてが複雑に絡み合っていた。結果として、メインイベントの選手入場が始まったのは13時を大きく回ってからだった。この焦らしに焦らされた時間が、かえってスタジアムの緊張感を限界まで高める結果となったのは皮肉なことかもしれない。