古都・京都において「仕出し」は、ハレの日の宴席や法事、町衆の日常の集まりを支えてきた重要な食文化です。その仕出しの現場で100年以上の歴史を紡いできた「矢尾定」が、「本物の魚料理と炊き立てのご飯を気軽に味わってほしい」という想いから開いたのが「ごはん処矢尾定」です。
飲食関係者の証言によると、同店の最大の強みは「仕入れの目利き」と「下処理の徹底」にあります。京都中央卸売市場から毎朝届く新鮮な魚介を、熟練の職人が魚種ごとに最適な塩加減や火入れで調理。焼き魚の皮目は香ばしく身はふっくらとジューシーに、煮魚は京都らしい上品な甘辛さで素材の旨味を極限まで引き出しています。
さらに見逃せないのが、定食に添えられる小鉢や味噌汁の存在です。利尻昆布と削り節から丁寧に引いた出汁が染み渡るおばんざいは、仕出し割烹の技術そのもの。「主菜の魚だけでなく、ご飯と味噌汁、副菜のすべてが主役級に美味しい」と評される理由がここにあります。