今回の京都府知事選挙において、まず押さえておくべきは立候補者の顔ぶれと、それを支える政治的背景です。京都の知事選は伝統的に「オール与党体制(自民・立憲・公明・国民・維新などの協調)」対「革新系・独自勢力」という独自の構図が展開されてきた歴史を持ちます。
現職である西脇隆俊(にしわき たかとし)氏は、元国土交通事務次官・復興庁事務次官という強固な官僚キャリアを持ち、2018年の初当選以来、安定した行政手腕を強みとしてきました。自民党、立憲民主党、公明党、国民民主党など主要政党の推薦や支援を取り付け、府政の「継続と発展」を前面に打ち出しています。記者会見における出馬表明でも、防災減災対策の強化や産業振興、観光と住民生活の調和を力強く訴えました。
一方、対抗馬として名乗りを上げた陣営は、共産党や地域市民団体が支援する候補者や、改革路線を掲げる新人が中心です。府民目線での医療・教育費の負担軽減や、現行の大規模開発事業の見直しを掲げ、現職府政への批判票や現状に不満を抱く無党派層の結集を図っています。