錦織のキャリアを語る上で欠かせない存在が、コーチであるマイケル・チャンだ。かつて全米オープンテニスをはじめとする大舞台で世界を驚嘆させたあの快進撃の裏には、粘り強い戦術と極限まで磨かれたギアへのこだわりがあった。師弟コンビが長年追い求め続けてきたのは、いかなる体勢からでもコートの深みに打ち込める絶対的な操作性だ。
今回のギア設計においても、チャンの助言が深く反映されている。体力を消耗する試合終盤でもスイングスピードを落とさず、一瞬のスキを突いてネットに詰める果敢なプレイを支える構造。勝負どころの一球で狙い通りの軌道を描ける信頼感こそが、このモデルに注入された精神的柱と言える。