散歩道や通勤路で見かける黄色い低木は、季節の進行に合わせて主役が目まぐるしく交代します。黄色という色彩は昆虫を効率よく誘引するためのシグナルであり、まだ他の花が少ない時期から活発に開花する特徴を持っています。
まず12月から2月の厳冬期〜初春に咲く代表格がロウバイ(蝋梅)です。半透明の蝋細工のような質感と強い甘い芳香を放ち、葉が出る前に枝一面に下向き〜横向きの花を咲かせます。続いて2月から3月にかけては、中国原産のオウバイ(黄梅)や常緑〜半常緑のウンナンオウバイ(雲南黄梅)が、しなだれる枝に鮮やかな黄色い花を咲かせます。
そして本格的な春本番(3月〜4月)を迎えると、一気に開花ラッシュが訪れます。枝を埋め尽くすように黄金色の花を咲かせるレンギョウ(連翹)、ふわふわとした球状の小花冠が煙のように広がるミモザ(ギンヨウアカシアなど)、古くから和風庭園や山野で親しまれてきたヤマブキ(山吹)が街中を彩ります。
さらに晩春から初夏(5月〜7月)には、初夏の訪れを告げるエニシダ(金雀枝)、そして初夏の日差しに負けない濃密な黄色を誇るキンシバイ(金糸梅)やビヨウヤナギ(未央柳)が次々と開花し、道行く人の目を楽しませてくれます。