持病で病院から薬を処方されている人は、さらに深刻なリスクに直面している。サプリメントに含まれる成分が、処方薬を分解する酵素の働きを阻害したり、逆に活性化させすぎたりすることがあるからだ。
例えば、血栓を防ぐ薬を飲んでいる人が特定のサプリを併用することで、薬の効果が強く出すぎて大出血を起こしたり、逆に効果が消えて脳梗塞を再発したりする。診察室で「何かサプリメントを飲んでいますか?」と聞かれても、「食品だから関係ないだろう」と医師に申告しない患者は多い。この情報の非対称性が、医療現場での原因特定を遅らせる最大の要因になっている。