加賀友禅を真に楽しみ、一生ものの価値ある一着を見極めるためのポイントはどこにあるのか。最大の証拠となるのが、着物の衿先や絵羽の端に刻まれる「落款(らっかん)」だ。これは組合に登録された正規の作家が自らの責任と誇りをもって仕上げた証である。
鑑賞の際は、まずモチーフの描かれ方に注目してほしい。自然の草木が単に記号化されることなく、風にそよぐ葉のしなりや季節の移ろいを感じさせる生命力を宿しているか。そして外ぼかしの深みと加賀五彩のバランスが美しく調和しているかを確認するのがコツだ。
本物の加賀友禅を身に纏うこと、あるいは美術館やギャラリーでその細部に眼を凝らすこと。それは、数百年の時を超えて受け継がれてきた職人たちの精神世界と直接対話する体験にほかならない。 (出典: 加賀 友禅(Yahoo!ニュース))
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