多くの消費者が気になっているのは、「今後さらに値上げされるのか」という点だろう。結論から言えば、2026年後半から2027年にかけて、主要チェーンによる「再値上げ」の可能性は極めて高いと分析されている。
為替相場の不透明感や世界的な穀物・エネルギー価格の変動リスクは依然として消えていない。加えて、2026年秋に予定される最低賃金の改定や社会保険料負担の増加など、店舗運営に関わる固定費は上昇一途をたどっている。過去のように企業が限界までコストカットで耐え忍ぶ手法は限界を迎えており、コスト上昇分を速やかに販売価格へ転嫁するサイクルが定着しつつある。
業界アナリストの見方では、牛丼並盛の価格はいずれ「500円突破」が標準となり、将来的には600円台も視野に入ってくると予想される。外食産業全体がデフレ脱却を果たし、適正価格による収益確保へ舵を切るなかで、牛丼もまた「安さ」だけを売りにする時代から「価値と体験」を提供する時代へと完全にシフトしたと言える。