現在、国内のカプセルトイ産業は市場規模が過去最高を更新し続ける空前の活況を呈している。かつての子ども向け駄菓子屋ビジネスから脱却し、老若男女や訪日外国人観光客をも巻き込む巨大エンターテインメントへと変貌を遂げた。全国の主要商業施設には数百台から千台規模の筐体を揃えた大型専門店が次々と出店し、都市の景観の一部となっている。
この成長を牽引しているのが、緻密に計算されたキャラクター・マーチャンダイジングだ。カプセルトイは単なる玩具の販売チャネルではなく、IP(知的財産)の魅力を手軽に拡散し、ファンのエンゲージメントを高める強力なタッチポイントとして機能している。全種コンプリートを目指す熱心なファンによるコレクション欲を刺激するブラインド販売の構造と、SNSを通じた「開封の儀」の共有文化が合致し、モンチッチのような伝統的IPに新たな生命力を吹き込んでいる。