高崎の街を見守るように観音山に立つ「高崎白衣大観音」は、高さ41.8メートル、重さ約6,000トンを誇る街のシンボルだ。1936年に建立されて以来、市民の心の拠り所であり続けている。観音像の内部にある146段の階段を登ると、各階に安置された仏像を拝みながら、肩の高さにある窓から上毛三山や上信越の雄大な稜線を眺めることができる。
この地が高崎と呼ばれるようになった起源は、徳川四天王の一人である名将・井伊直政に遡る。戦国時代、交通と軍事の要衝であった「和田」の地に城を築いた直政は、「成功高大」の意を込めて地名を「高崎」と改めた。現在の整然とした街区や、商人が行き交う活気ある気風は、直政が築いた城下町のDNAが今なお息づいている証拠でもある。