「清志郎があの歌詞を持ってきた日、スタジオの空気が一変したんだよ」。RCサクセションの屋台骨であり、盟友として並走し続けたギタリスト・仲井戸麗市は、当時のセッションをそう振り返る。荒削りなコード進行の上にあのリリックが乗った瞬間、メンバー全員の目が血走ったという。
チャボが奏でる鋭利なカッティングと、清志郎の野性味あふれるシャウト。二人の火花散る掛け合いこそが、楽曲に強烈な推進力を与えた。「あいつはいつだって、目の前にいる客だけじゃなく、見えない壁の向こうにいる連中に向かって歌っていた」。仲井戸の言葉通り、彼らのアンサンブルは単なる演奏を超え、時代の空気を切り裂く武器そのものだった。