歴史を遡ると、このサービスの原点は2010年10月にまで行き着く。創業者であるケビン・シストロム(Kevin Systrom)とマイク・クリーガー(Mike Krieger)の2人がサンフランシスコの小さなオフィスで立ち上げた正方形の写真共有アプリ。それが全ての始まりだった。当初はフィルター加工の美しさとシームレスな共有機能だけを備えたシンプルな仕組みだったが、感度の高いクリエイター層を中心に爆発的な支持を獲得した。
サービス黎明期にアカウントを開設した初期ユーザーたちは、まだハッシュタグすら存在しなかった時代の「素朴なWeb」を記憶しているだろう。今や世界を動かすソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)へと巨大化したプラットフォームだが、創業者が埋め込んだ「瞬間を切り取って世界と共有する」という理念のコアは、アプリの奥深くに今なお脈打っている。