丸い。とにかく丸い。冬の寒風が吹き荒れる街角で、和菓子の「大福」のように膨らんだ姿。これこそが古来日本で親しまれてきた「ふくら雀」だ。
なぜ寒くなると、彼らはあそこまで劇的に丸くなるのだろうか。動物生態学の観点から見れば、これは過酷な冬を生き抜くための極めて緻密な生命維持メカニズムである。鳥類学の研究によれば、スズメは羽毛の間にたくさんの空気の層を作り出すことで、天然のダウンジャケットのような高い断熱効果を生み出しているという。
羽を一枚一枚逆立て、体温が外に逃げるのを防ぐ。機能美と愛らしさが完璧に融合した姿に、道行く人々が魅了されるのも当然だろう。