原作者・堀越耕平が手掛ける原作漫画のコマ割りは、画面を埋め尽くす圧倒的な密度とスピード感で圧倒する。しかし、アニメーション制作を手掛けたボンズ(Bones)の手腕によって、この騎馬戦は映像作品としてさらなる覚醒を遂げた。アニメ第2期で描かれた騎馬戦は、視線誘導のダイナミズムと緩急自在のコンポジット(撮影効果)によって、観客をその場に引きずり込むような臨場感を創出している。
殊に、轟チームが出久から1000万ptのハチマキを掠め取る劇的な瞬間では、劇伴のタメと静寂、そして色彩のコントラストが見事に調和していた。漫画の静止画が持つ圧倒的な熱量を踏襲しながら、アニメ特有の空間的な立体感とスピード感を加えたボンズの演出力は、まさに原作解釈の最高峰と評するにふさわしい。