荷揚げ屋とは、建設現場において重量のある建築資材の搬出入および指定場所への配置を専門に行う職種です。業界用語では揚重業(ようじゅうぎょう)、作業員自身は「揚重工(ようじゅうこう)」とも呼ばれます。主な作業対象となるのは、壁や天井の下地となる石膏ボード(プラスターボード)、間仕切り用の軽量鉄骨(LGS)、床材、合板、さらには重量のある衛生陶器や空調機器など多岐にわたります。
かつての現場では、大工や軽天工(内装下地業者)自身が作業の合間に資材を運んでいました。しかし、1トントラック数台分におよぶ資材の搬入は極度の肉体疲労を招き、肝心の施工精度やスピードを著しく低下させます。そこで荷揚げ屋の仕事内容として資材運搬を完全外部委託する分業化が定着しました。搬入経路の養生から、トラックからの荷下ろし、エレベーターや階段を使用した各階への振り分け、指定部屋への整然とした仮置きまでを一手に担うことで、現場全体の工期短縮に大きく貢献しています。