今回の騒動は、個人のモラル問題にとどまらず、美容クリニックによる自由診療ビジネスの構造的歪みを浮き彫りにしました。一部のクリニックが利益を追求し、オンライン診療で形式的な問診のみを行ってマンジャロやGLP-1受容体作動薬を乱処方している実態が存在します。
さらに問題視されたのが、インフルエンサーを介したステルスマーケティングやPRの疑惑です。医薬品医療機器等法(薬機法)や医療広告ガイドラインにおいて、処方箋医薬品の一般向け広告やインフルエンサーによる安易な痩身効果の喧伝は厳しく規制されています。にもかかわらず、SNSの拡散力を利用して「手軽な痩せ薬」としてプロモーションを行う構図は、医療の商業化とコンプライアンスの欠如として社会的批判を浴びる要因となりました。