韓国ノーベル賞の現在地|歴代受賞者の軌跡と自然科学賞が遠い真因

韓国ノーベル賞の現在地|歴代受賞者の軌跡と自然科学賞が遠い真因

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自然科学分野における受賞実績を語る際、隣国である日本との比較は避けて通れません。日本は20世紀中盤の湯川秀樹氏(物理学賞)に始まり、2000年代以降はほぼ毎年のように自然科学系受賞者を輩出し、累計30名近い受賞者を誇ります。

日本と韓国の最大の違いは、基礎科学研究の蓄積期間の長さにあります。日本は明治維新以降、約150年にわたり帝国大学制度などを通じて基礎学術の基盤を築いてきました。師匠から弟子へと研究室単位で実験手法や哲学が受け継がれる「学術の垂直的継承」が定着しており、これが数十年後のノーベル賞へと結実しています。

対する韓国は、1950年代の朝鮮戦争による壊滅的な被害からの復興を出発点としており、本格的な研究開発インフラが整い始めたのは1970年代から1980年代以降です。基礎研究の歴史という観点では、日本と数十年から1世紀近いタイムラグがあります。ノーベル科学賞は「30〜40年前の発見」に対して授与されるケースが多いため、韓国の研究投資の成果が本格的に審査対象となる時期は、まさにこれから迎えるフェーズといえます。

山崎 陸
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山崎 陸

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