韓国における包茎手術の実施率は、かつて80%を超え、世界でも突出した高さを記録していた。なぜこれほどまでに浸透したのか。時計の針を1950年代の朝鮮戦争期まで戻す必要がある。当時、米軍の医療陣が持ち込んだ衛生管理のアプローチが、戦後の乏しい衛生環境下で急速に普及した。
高度経済成長期に入ると、親たちが子どもの健やかな生長を願って施術を受けさせる動向が加速する。住環境の風呂やシャワー設備が不十分だった時代、感染症予防や清潔保持という大義名分は絶大な説得力を持っていた。医療インフラの整備とともにクリニックの予約欄は埋まり、いつしか「男児なら受けて当然」という通念が形作られた。