インターネット上の質問掲示板やSNSで頻繁に見られるのが、「韓国旅行や留学で、とりあえず『ネガ』を使って自分の意思を伝えている」という投稿です。しかし、ここには非常に危険なコミュニケーションの落とし穴が潜んでいます。
前述の通り、「내가(ネガ)」はあくまでタメ口(パンマル)の一人称です。友人同士、年下の相手、または親しい家族間でのみ許されるフランクな言葉遣いであり、初対面の相手、店員、大学の教授、職場の同僚や上司に対して使うと、「非常に無礼で偉そうな人物」という強烈な悪印象を与えてしまいます。
大人の韓国語コミュニケーションにおいて、敬語を使う場面の一人称は必ず「제가(チェガ=私が)」です。「私(저 / チョ)」という自分をへりくだる謙称に主格助詞が付いた形であり、公的な場や丁寧な会話では「チェガ ヘボルケヨ(제가 해볼게요 / 私がやってみます)」のように「チェガ」を徹底するのが鉄則となります。