『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載が続く本作は、日本国内にとどまらずグローバルなエンターテインメントとして異次元の市場を形成している。連載25年を超えてなお、単一の伏線回収だけでトレンドを埋め尽くすパンチ力は、出版・漫画産業全体を見渡しても唯一無二だ。グロリオーサの真実が明かされた週のジャンプ本誌は、各地の書店やコンビニで完売が相次ぐ事態となった。
少年漫画という枠組みを遥かに超え、壮大な大河ドラマとしての深みを増していく展開は、出版業界にとっても大きな経済効果を生み出している。コミックスの重版はもちろん、デジタル配信市場でも過去作の読み返し需要が急増。1人の老婆キャラが持つバックボーンだけでこれほどの熱狂を生み出せるのは、徹底した世界観の構築があってこそだ。