今作の最大の目玉は、まさに生きた恐怖体験だ。手がけたのは、参加者自身に「ミッション」を与えてストーリーへと引き込む独自手法で国内のホラー業界を牽引してきた五味弘文氏。今回は会場全体を貫く緻密なシナリオを用意し、息をのむ心理的圧迫感を生み出している。
一歩足を踏み入れれば、音響、照明、そして空間の湿度に至るまで計算し尽くされた仕掛けが挑戦者を襲う。単に物陰から脅かされるのではない。静寂の中に響く足音、突如として途切れる灯り、そして目前で展開する予測不能の事態。体感型サスペンスホラーとしての完成度は極限に達しており、極度の緊張感が最初から最後まで途切れることがない。
さらに、参加者自身の行動が物語の進行や恐怖の度合いを左右する体験型ギミックも導入された。暗闇を進むウォークスルー型お化け屋敷だからこそ味わえる「次に何が起こるかわからない」絶望感と臨場感。それが、従来の恐怖体験を遥かに凌駕する理由だ。