羽生結弦を取り巻くファンダムは、世界でも類を見ないほど強固で、かつ排他的な側面を持つ。彼の熱狂的な支持者たちは、SNS上で彼に対する少しでも批判的な意見を見つけると、集団で反論を試みる傾向がある。この過剰防衛とも言える動きが、中立的な立場にいた人々を遠ざけ、「ファンが怖いから羽生結弦も嫌い」という連鎖を生み出している。
インターネット上のエコーチェンバー現象は、信者とアンチの溝を深めるばかりだ。双方が自らの正義を信じて疑わず、対話の余地を持たないまま罵り合う構図は、彼という一人の表現者の価値を正当に評価することを困難にしている。