コードの仕組みを音楽理論の観点から知っておくと、指の迷いが消えるだけでなく、アドリブやアレンジへの応用力が一気に高まります。各音楽理論データベースやコードブックが示すEmの構造を確認しておきましょう。
Em(Eマイナー)コードは、「E(ルート音・根音)」「G(短3度・マイナーサード)」「B(完全5度・パーフェクトフィフス)」という3つの音(短三和音/マイナートライアド)で構成されています。
- 6弦(開放):E音(低音のルート・迫力のある土台)
- 5弦(2フレット):B音(5度)
- 4弦(2フレット):E音(オクターブ上のルート)
- 3弦(開放):G音(コードの哀愁・マイナー感を決定づける短3度)
- 2弦(開放):B音(5度)
- 1弦(開放):E音(最高音のルート)
6本すべての弦が「E・G・B」のいずれかに該当するため、ギターの構造上もっとも低音から高音まで豊かに鳴り響くコードの一つです。
Emコードと「Em7(イー・マイナー・セブンス)」の決定的な違い
楽曲のスコアでEmの代用、あるいは指定として頻出する「Em7」は、Emの構成音に短7度の「D(レ)」を加えた4和音です。
ギターにおけるEm7の代表的な押さえ方は、Emの基本フォームから「4弦2フレットの指を離して開放弦(D音)にするだけ」、つまり5弦2フレットの1箇所のみを押さえる形です。たった指1本で押さえられるため非常に簡単でありながら、どこか浮遊感のある都会的でおしゃれな響き(テンション感)を演出できます。