統合型リゾート(IR)とは、カジノのみならず、国際展示場や高級ホテル、ショッピングモール、伝統文化を発信する劇場などが一箇所に集約された巨大複合施設である。世界の主要都市間での観光投資競争が激化するなか、日本政府が成立させたIR推進法に基づき、国内第一号として文化庁や国土交通省から認定を受けたのが「大阪・夢洲IR整備計画」だった。
計画の主導権を握るのは、地方自治体である大阪府および大阪市だ。そして開発の実務と経営を担うのが、米国のカジノ大手事業者であるMGMリゾーツ・インターナショナルと、日本の金融大手オリックス株式会社が率いる共同事業体である。関西圏全体の観光産業を一変させる野心的な試みとして、国内外から大きな注目を集めている。