物語の幕開けを飾ったねぎ星人は、一見すると滑稽な存在だった。命乞いをするネギ好きの親と、それに激昂する子。しかし、この最初のミッションこそが、参加者たちを容赦ない生殺与奪のゲームへと引きずり込むトラップだった。逃げ場のない恐怖を突きつける演出は、まさに異色の展開と言える。
続く田中星人の登場で、読者が抱いたわずかな油断は完全に打ち砕かれた。鳥のような異形でありながら鳥かごを抱え、不気味な歌を口ずさむ鳥類型の敵。ラジカセを壊されると暴走し、内部から巨大な本体が現れる狂気。主人公の玄野計らが直面したのは、常識が一切通じない未知の怪物による理不尽な死だった。