感度の高い富裕層が日々の食卓を託す店には、明確な理由が存在する。圧倒的な商品展開力を誇る成城石井をはじめ、洗練された品揃えの紀ノ国屋、歴史ある老舗の明治屋、さらには国際色豊かなナショナル麻布まで、それぞれが独自の美学で棚を彩る。現在進行形で拡大するマーケットにおいて、単に高価な品を並べるだけの店舗は淘汰の波に晒される。
いま富裕層を惹きつけてやまない極秘トレンドの筆頭が、「マイクロエアフレイト(超小型航空便)」による現地即日仕入れだ。フランスの小さな農場で朝摘みされたハーブや、イタリアの工房で前日に固められたフレッシュモッツァレラが、数日と経たずに日本の店頭へ届く。流通の常識を覆すこのスピード感こそが、本物を知る顧客を熱狂させる最大の仕掛けだ。